こんにちは。
株式トレーダーの川合一啓(かわいいっけい)です。
「欲しい株が複数銘柄あるが、どの順番で買っていけばいいかな。」
「売却して現金化したい株が複数銘柄あるけど、どの順番で売っていけばいいかな。」
運用資金には限りがありますから、
あなたも「売買の順番」で迷ったことがあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、
「株売買の順番を簡単に決める方法」の概要説明から、
「期待値を計算して機械的に売買の順番を決めるやり方」を
具体的に解説します。
株売買の順番を簡単に決める方法をマスターしたい方は必見ですから
どうご最後までお読みになってあなたのトレードで活かしてください。
目次
【ステップ0】特別な事情のある株は除外する
まず確認しておきたいことがあります。
それは
「この株には思い入れがあるので永久保有したい」
「この株は3日以内に売ると決めている」など、
特別な事情を持つ株に関しては
今回ご紹介する方法に従う必要はないということです。
今回ご紹介する方法は、そういった事情の範囲外で
どういう順番で売買するか迷っている銘柄に用いるものだとご理解のうえ
このまま読み進めてください。
【ステップ1】株売買の順番を簡単に決める方法
さて、「株売買の順番を簡単に決める方法」のステップ1は
売買候補銘柄の一定期間後における期待値を求めることです。
これは「予想リターン×その確率」で求めることができます。
では実際に、例を挙げて計算してみましょう。
そして、それぞれの購入株数を決め、予想に用いるのを仮に1ヶ月後の株価(これは一例であり、別に1ヶ月後でなくても構いません)とし、1ヶ月後における予想リターンと、そうなるであろう確率を仮定します。
すると、以下のようになります。
- 株A:予想リターン5万円、確率90% ⇒ 5×0.9=期待値4万5千円
- 株B:予想リターン10万円、確率90% ⇒ 10×0.9=期待値9万円
- 株C:予想リターン10万円、確率80% ⇒ 10×0.8=期待値8万円
- 株D:予想リターン20万円、確率40% ⇒ 20×0.4=期待値8万円
- 株E:予想リターン30万円、確率30% ⇒ 30×0.3=期待値9万円
銘柄 | 予想リターン | 確率 | 計算式 | 期待値 |
---|---|---|---|---|
株A | 5万円 | 90% | 5×0.9 | 4万5千千円 |
株B | 10万円 | 90% | 10×0.9 | 9万円 |
株C | 10万円 | 80% | 10×0.8 | 8万円 |
株D | 20万円 | 40% | 20×0.4 | 8万円 |
株E | 30万円 | 30% | 30×0.3 | 9万円 |
続いてもう一例を挙げて計算してみましょう。
そしてこちらは、以下のようになります。
- 株V:予想リターン2万円、確率70% ⇒ →2×0.7=期待値1万4千円
- 株W:予想リターン1万円、確率90% ⇒ 1×0.9=期待値9千円(0.9万円)
- 株X:予想リターン2円、確率80% ⇒ 0×0.8=期待値0円
- 株Y:予想リターン-2万円、確率90% ⇒ 2×0.9=期待値-1万8千円
- 株Z:予想リターン-5万円、確率70% ⇒ 5×0.7=期待値-3万5千円
銘柄 | 予想リターン | 確率 | 計算式 | 期待値 |
---|---|---|---|---|
株V | 2万円 | 70% | 2×0.7 | 1万4千円 |
株W | 1万円 | 90% | 1×0.9 | 9千円(0.9万円) |
株X | 0円 | 80% | 0×0.8 | 0円 |
株Y | -2万円 | 90% | -2×0.9 | -1万8千円 |
株Z | -5万円 | 70% | -5×0.7 | -3万5万円 |
【ステップ2】株売買の順番を簡単に決める方法
さて、期待値が求められたならば、
次のステップ2は売買の順番を決めることです。
とはいっても、これは単純に期待値の低い株から売っていき、高い株から買っていけばよいのです。
- まず、期待値がマイナスになっている銘柄はすぐに売りましょう。ここで挙げた例でいうならば、まず株Z、次に株Yでしょう。
1ヶ月後には損をするのですから、持っていても意味はありません。 - また、期待値が高い銘柄は、株価が上がる前に買ってしまいましょう。ここでは、まず株BとE、次に株CとDを買いましょう。
そして以後も、手持ちの現金に応じて、期待値の低い株を売り、高い株を順に買っていけばよいのです。
いかがでしょうか。
簡単ですよね。
これが、期待値を計算して機械的に売買の順番を決める
「株売買の順番を簡単に決める方法」です。
また、株Dや株Eのように、確率の低い予想を用いることもハイリスクだといえます。
ですから同じ期待値だった場合は、
株DよりはC、株EよりはBを先に買った方がよいでしょう。
まとめ:期待値を計算すれば機械的に株売買の順番を決められる
株売買の順番は、迷うところです。
しかし、一定期間後の株価と
その確率を仮定して期待値を求めることにより、
機械的に売買の順番を決めることができます。
ただし、それは仮定を多く用いた方法なので、その点には注意が必要です。
また、特別な事情のある株に関しては、
その方法から除外しても良いでしょう。
それも含め、あくまで1つの方法として参考にしてください。
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