こんにちは。
株式トレーダーの川合一啓(かわいいっけい)です。
株式取引の醍醐味の一つに、
ストップ高を取る!
というものがあります。
保有している銘柄が、
あれよあれよと値上がりしてストップ高を付けた時の興奮は、
忘れられないものがありますね。
当然、再度あの興奮を求めてストップ高狙いで
銘柄を物色することもあるでしょう。
そして、ストップ高が出やすい銘柄を探して新興銘柄に行きつくと思います。
特にジャスダック市場の銘柄は、時価総額が小さく、
発行株数も少ないので、株価が大きく動きやすく、
ストップ高狙いには最適です。
しかし、ひとつ気を付けてほしいことがあります。
それは値幅です。
ストップ高になるには株価に応じて値幅が変わってくるのです。
これを知らないと、持っている株がいくら上昇すれば
ストップ高になるか分かりません。
ここでは、ストップ高銘柄を見つけて利益を得られるように、
ジャスダック市場と値幅について解説し、
ストップ高投資法のコツまで紹介します。
目次
ジャスダック(JASDAQ)とは?
そもそもジャスダック市場とは、
東京証券取引所が運営するベンチャー企業(新興企業)向けの株式市場です。
上場基準が東証一部よりもやさしいため、規模が小さく、
若い企業が上場して資金を調達することができます。
市場規模で東証二部を凌ぐほどに成長しています。
ジャスダックの特徴
ジャスダックの特徴として、
ジャスダック指数が時価総額上位5社に大きく影響されるということがあります。
これは各銘柄の時価総額が小さいので、発行株数が少なく、
少額の取引で株価が大きく動いてしまうからです。
このような特徴のあるジャスダックですが、
個人投資家が短期で大幅な値動きを仕掛けることもあります。
そのため、ストップ高やストップ安が連発する銘柄も少なくありません。
上手く取引すれば、一回の取引で大きな利益を得ることも出来ますが、
大きな損失を抱えることもあります。
ストップ高の値幅を知ろう
すでにご存じかもしれませんが、
1株100円の銘柄を買って、
翌日10,000円になることはありません。
それは、過度な値幅の変動に対し、
証券取引所が一日の変動幅に制限を設けているからです。
これを値幅制限と言います。
ストップ高とストップ安
ストップ高とは、その日の値幅制限の上限まで株価が上昇した状態を言います。
反対に、値幅制限の下限まで株価が下落すると、ストップ安となります。
ある日、銘柄がストップ高を付けたりすると、テレビや新聞で取り上げられて、
華々しいイメージがあると思います。
しかし、これに飛びついて株を買うのはちょっと待ってください。
多くの場合、ストップ高を付けた銘柄の上昇は続きません。
本来、何か月もかけて上げる値幅を一日で上げてしまうわけですから、
ストップ高を付けた後は下がることも珍しくないのです。
値幅制限を誤解してはいけません
また、この値幅制限を誤解すると、大変なことになる場合もあります。
例えば、株価が100円の銘柄なら値幅制限は50円です。
一日で50%も株価が上がる可能性があるわけです。
しかし、株価が500円の場合、値幅制限は100円しかありません。
一日の変動幅は20%になるのです。
安易に、単価が安い株を保有して忘れていると、
ストップ安になったときにお金が半分になってしまうこともあるわけです。
株価と値幅制限は、東京証券取引所のホームページに表が掲載されているので、
事前に確認することをお勧めします。
ストップ高投資法
ここまで、値動きが軽くストップ高になりやすい銘柄の多いジャスダックと、
ストップ高を狙う際に重要な値幅制限について、解説してきました。
最後に、ストップ高している銘柄への投資の一例をご紹介します。
ストップ高銘柄で、高い確率で利益を獲得するためには、
ストップ高になった日の比例配分で購入することが重要です。
ただし、この方法は売り注文から比例配分された株を購入するので、
ストップ高でたまっている買い注文に対して、
欲しい割合分の買い注文を出す必要があります。
つまり、ストップ高の状況によっては大金が必要になるのです。
十分な資金がない場合には、できない方法になります。
くれぐれもお伝えしますが、
ご紹介したストップ高投資法をできないからと言って深追いは禁物です。
特に、前日買えなかったからと言って、
翌日の寄り付きで買い注文を入れるのは大変危険です。
ただでさえ前日よりも高い株価で購入するうえ、
寄り付きが高いと、その日は利益確定の売りで
あっという間に5%、10%の下落をすることもあるのです。
注文を出してから、株価を監視できない環境の方は、
くれぐれも深追いしないようにしてください。
まとめ
株式投資の醍醐味の一つであるストップ高投資について解説しました。
銘柄の絞り込みと値幅制限の確認までは難しくないのですが、
投資の仕方が難しいことをご理解いただけたと思います。
ストップ高の興奮を求めて投資をすることは良いと思いますが、
損失のリスクをしっかりと認識したうえで取り組んでいただければと思います。
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