株式投資における両建てとは、同一銘柄で買いと空売りを同時に行う取引方法です。
優れたリスクヘッジができる方法の一つではありますが、果たして必勝法とまでいえるのでしょうか。
そこで、今回の記事では、株式投資における両建ては必勝法として成立するのかなどについて説明していきます。
目次
両建てとは
「両建て」とは、特定の株式の銘柄を買いポジションを持つと同時に売りポジションも持つことによって、株式の下落リスクを減らしながら株式投資を行うことができる取引方法です。
例えば、1000で買った銘柄が1200になれば200円の利益が出ますが、800円になってしまえば逆に200円の損失が出てしまいます。
ですが、買い注文と同時に売り注文を出しておけば、800円に下落してもその分空売りすれば損失を相殺することが可能になります。
株式投資は思わぬアクシデントが発生しやすい性質の取引です。リスクを減らしながら運用していくうえで、両建ては効率的な取引方法と言えるでしょう。
両建てのメリット
株式投資における両建てにはどのようなメリットには以下のようなものが挙げられます。
株価の下落リスクを抑えながら利益の追求ができる
上記でも説明しましたが、両建ては株価の下落リスクを減らしながら株式投資を行えます。
この点は大きな魅力の1つと言えます。
株式投資の幅広い経験が積める
株式市場を良く見ていると、買い方と売り方がそれぞれの思惑を持ちながら日々株式市場に身を投じており、買いポジションと売りポジションを同時に経験することで、両方の視点からの心理を学べます。
実際に験してみると、株式投資を継続していくうえで有益なので、興味のある人は一度試してみると良いでしょう。
両建ては株式投資において必勝法になりえるのか
両建ては株式投資において必勝法になりうるのか、という点ですが、結論から言ってしまうと必勝法とは言えません。
両建てを行うには信用取引を利用する必要があり、信用取引を利用すると金利、貸株料などの多くの諸経費がかかるうえ、開始時に担保を差し出して損失が一定以上になると追加の担保が必要になります。
通常の現物取引よりも多くの費用を負担しながら利益を上げないといけないのが両建ての特徴です。
上手く行かなかった場合には追加の担保を求められたり、追加の担保を入れられなければ代わりに買い建て・売り建て分をその時点で強制決済されたりしてしまうのです。
上手く行った場合でも当初の思惑通りに株価が動かずに、利益は獲得できても費用の方が大きくなってしまい、結局は含み損を抱えてしまうこともあります。
また、信用取引には決済の期限があるので、保有期間が長くなるほど費用が増してしまい、より利益を獲得するのが難しくなってしまう可能性もあるのです。
表面的には、完璧に見える両建ても実際に運用していくといくつかの問題を抱えている取引方法で。
メリットもある魅力的な取引方法の1つではありますが、必勝法と言えるまでの取引方法ではありません。
まとめ
両建ては確かに優れたリスクヘッジができる取引方法の1つと言えますが、株式投資自体が一定以上の不確実性を持ったものである以上、完璧な必勝法などというものはなく、日々真摯に株式市場に向き合うしかありません。
両建てを検討している人は、両建ての取引の特徴をしっかりと理解したうえで行うようにしましょう。
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