この記事は「騰落レシオ25日」について記載しています。
- 騰落レシオ25日はどんな指標か?
- どうやって使うのか?
- どこで見られるのか?
- 相性の良い指標はあるか?
上記のような疑問を丁重に解説しているため、騰落レシオ25日を使いこなしたいときのお役に立ててください。
目次
騰落レシオ25日とはどういった指標か?
騰落レシオ25日とは、25日分の値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率から株式市場の過熱感を判断する指標です。
いわゆる「買われすぎ」・「売られすぎ」を見るものです。
計算方法は「25日の値上がり銘柄数合計÷25日の値下がり銘柄数合計×100%」となります。
騰落レシオの数値は100%や80%など、パーセントで表示されるのが一般的です。
騰落レシオ25日の使い方と活用方法
騰落レシオ25日は基本的に以下のように使用します。
- 中立:100%
- 買われすぎ:120%以上
- 売られる:70%以下
100%が中立の状態であり、100%を超えると値上がり銘柄が多いことを指し、逆に100%を下回ると値下がり銘柄が多いことを意味します。
数値が120%を超えた場合は買われすぎの状態であり、相場が反転して下落する可能性があると判断するのが一般的です。
数値が70%以下になった場合は売られすぎの状態であり、相場して上昇する可能性があると判断されます。
騰落レシオ25日の数値だけで判断するのはおすすめできない!
騰落レシオ25日の数値だけで判断して売買するのはおすすめできません。
騰落レシオ25日の数値で売買サインが出ても、相場がそのとおりに動くは限らないからです。
例えば、数値が70%を下回ってもそこが株価の底になるとは限りません。そのまましばらく株価の下落が続くことがあるのです。
実際、2020年3月のコロナショックの時には騰落レシオが40%まで下がる場面がありました。
また、近年は騰落レシオ25日の数値が相場の動きと一致しにくくなったと言われています。
以下は「騰落レシオ(緑線)」と「日経平均(赤線)」を同時に表示したチャートですが、必ずしも動きが一致していないのが分かるかと思います。
そのため、騰落レシオだけで売買の判断をするのではなく、他のテクニカル指標や企業分析などと組み合わるようにしましょう。
騰落レシオ25日はどこで確認する?
騰落レシオ25日はインターネットで「騰落レシオ 25日」と検索すれば見つかります。
例えば、以下は「日経平均比較チャート」というサイトの騰落レシオ25日のチャートです。
こちらのサイトでは日々の数値の推移を次のように表によっても確認できるため、非常に分かりやすくおすすめです。
騰落レシオ25日と組み合わせて使いたい指標
騰落レシオ25日は市場全体の指標であるため、個別銘柄の細かい分析はできません。市場全体の過熱感は分かるものの、個別銘柄の過熱感までは分からないのです。
そのデメリットを他の指標でカバーする必要があります。
個別銘柄の過熱感を判断するのにおすすめの指標は以下の4つです。
- RSI
- ストキャスティクス
- サイコロジカルライン
- 移動平均線乖離率
RSI
RSIは、過去の一定期間の値上がり幅と値下がり幅から相場の過熱感を判断するインジケーターです。
一般的には以下のように使われます。
- 買われすぎ:70%以上
- 売られすぎ:30%以下
また、RSIは「ダイバージェンス」という現象も起きます。
ダイバージェンスとは相場とインジケーターの逆行現象です。
例えば、以下のように株価は安値を切り下げいるのにRSIは数値を切り上げているというような状態がダイバージェンスです。
上記は下落しているもののその勢いが弱くなっていることを意味します。そのため、相場の反転サインとして使用できます。
ストキャスティクス
ストキャスティクスは一定期間の変動幅と終値の関係から、相場の過熱感を判断するインジケーターです。
使い方は以下のとおりです。
- 買いサイン:20%以下で%K”が“%D”を上抜く
- 売りサイン:80%以上で%K”が“%D”を下抜く
ストキャスティクスでもダイバージェンスします。
サイコロジカルライン
サイコロジカルラインは指定した期間の「上昇数(下降数)」によって、相場の過熱感を判断するインジケーターです。
相場が連続して上昇(下降)するほど、止まって反転する可能性が高くなります。その特性を利用するのがサイコロジカルラインです。
使い方は以下のとおりになります。
- 買われすぎ:75%以上
- 売られすぎ:25%以下
サイコロジカルラインでもダイバージェンスがあるため、見逃さないようにしておきたいです。
移動平均線乖離率
移動平均線乖離率は、「株価が移動平均線からどれくらい離れているか?」というのを表した指標です。
以下のように株価と移動平均線は、「離れる→もとに戻る」という動きを繰り返しています。
このため、株価が移動平均線からある程度離れると戻ってくる習性があるのです。この習性を利用するのが移動平均線乖離率です。
使い方は一般的に以下のとおりになります。
- 買われすぎ:+5%以上
- 売られすぎ:-5%以下
まとめ
騰落レシオ25日は株式市場の過熱感を判断するための指標です。
値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率から買いと売りどちらが優勢なのかが分かり、「買われすぎ」・「売られすぎ」が判断できます。
中立は100%となり、買われすぎと売られすぎは以下のように判断します。
- 買われすぎ:120%以上
- 売られる:70%以下
近年は騰落レシオと相場の動きが一致しにくくなってきていると言われているため、騰落レシオだけでの相場の方向性を判断するのはおすすめできません。
また、騰落レシオは相場全体の指標であるため、個別銘柄の細かい分析まではできないです。
そのため、以下のような指標と組み合わせて分析していくのがおすすめです。
- RSI
- ストキャスティクス
- サイコロジカルライン
- 移動平均線乖離率
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