株には現物取引と信用取引があります。
デイトレをする際には、「現物のみでもいいのか。それとも信用取引を採用すべきか?」と迷ってしまう人も多いよう。
そこでこの記事では、株のデイトレにおける現物取引と信用取引を徹底比較。
あなたが2つの違いを理解でき、信用取引が必要なのかまで判断できるようにサポートします。
目次
株のデイトレにおける現物取引と信用取引を徹底比較!
株のデイトレにおける現物取引と信用取引のおもな違いは次の3つです。
- レバレッジ
- 空売りの可否
- 取引できる銘柄
上記3つを比較すると以下のようになります。
現物取引 | 信用取引 | |
---|---|---|
レバレッジ | なし | あり |
空売りの可否 | 不可 | 可能 |
取引できる銘柄 | 制限なし | 制限あり |
レバレッジ
レバレッジというのは、証券会社に担保金を預けて口座資金以上のお金で取引ができる仕組みです。
例えば、60万円の担保金でレバレッジ2.5倍なら150万円の取引が可能。
このレバレッジは現物取引では出来ません。
それに対して、信用取引では最大約3.3倍まで可能です。
そのため、信用取引では口座資金以上のお金で取引ができます。
空売りの可否
現物取引と信用取引では空売りの可否に違いがあります。
現物取引では空売りはできません。そのため、下落相場では稼げないです。
それに対して信用取引は空売りが可能です。よって下落相場でも稼ぐことができます。
取引できる銘柄
現物取引と信用取引では取引できる銘柄に違いがあります。
現物取引には制限がなくほぼすべての銘柄で取引が可能です。
それに対して、信用取引は取引できる銘柄に制限があり、信用取引の方法によって異なります。
制度信用取引(証券取引所のルールでする信用取引)の場合、「制度信用銘柄」として指定された銘柄が取引可能。
一般信用取引(証券会社のルールでする信用取引)の場合、証券会社によって「一般信用銘柄」として指定された銘柄が取引可能です。
現物取引のデイトレのメリットとデメリット
ここでは、現物取引のデイトレのメリットとデメリットをまとめています。
メリットとデメリットに分けて解説しているため、詳しくは次章をご確認ください。
メリット
現物取引のメリットは次の3つです。
- 追証が発生しない
- ほぼすべての銘柄で取引可能
- 特別な手続きが不要
現物取引は口座資金の範囲でおこなうため、「追証(口座資金にマイナスがでて追加入金が必要になること)」が発生しません。
そのため、どんなに損失額でても口座資金がゼロになるだけです。
ほぼすべての銘柄で取引可能という点もメリット。
よって、取引したいと思った銘柄は基本的にどれでも取引が可能です。
現物取引をするのには特別な手続きはいりません。
口座開設をして入金するだけですぐに開始できます。
デメリット
現物取引のデメリットは次の3つです。
- 口座資金以上の取引はできない
- 空売りができない
- 資金が少ないと回転売買がやりにくい
現物取引ではレバレッジが掛けられないため、口座資金以上の取引はできません。
また、上記と同じ理由により空売りもできないため、下落相場だと稼げないです。
「差金決済の禁止」に接触することがあるため、資金が少ないと回転売買がやりにくいという問題もあります。
差金決済の禁止とは、同じ日に同じ銘柄を同じ資金を使って売買してはいけないというルールです。
例えば次のように、銘柄Xを同じ資金で「買付→売付→買付」というようにすると、差金決済の禁止になります。
- 1回目の売買:銘柄X 10万円買付→11万円売付
- 2回目の売買:銘柄X 11万円買付←10万円分が差金決済の禁止!
上記では、銘柄Xの売買に使用した10万円をもう一度使用しているため、差金決済の禁止に接触します。
現物取引ではこの差金決済の禁止があるため、資金が少ない状態で回転売買をすると差金決済の禁止に接触してしまいやすいのです。
信用取引のデイトレのメリットデメリット
こちらでは、信用取引のデイトレのメリットデメリットをまとめています。
メリットとデメリットに分けて解説しているため、詳しくは次章をご確認ください。
メリット
信用取引のメリットは次の2つです。
- 口座資金以上の取引が可能
- 空売りができる
信用取引では最大約3.3倍のレバレッジが掛けられるため、口座資金以上の取引ができます。
これによって通常よりも効率的に利益を上げることが可能です。とくにスキャルピングやデイトレードなどの小幅の利益を狙うトレードと相性がいいです。
空売りができるのもメリット。
下落相場でも稼ぐことができるため、取引チャンスの数が増えます。
デメリット
信用取引のデメリットは次の2つです。
- 追証が発生することがある
- 取引できない銘柄がある
信用取引はレバレッジを使って口座資金以上の取引ができるため、追証が発生することがあります。
レバレッジを掛けてリスクの高い取引をしているときに相場が大暴落や大暴騰すると、口座資金にマイナスがでて高額の追証がでることもあるため気を付けないといけません。
信用取引は取引できない銘柄があるのもデメリットです。
現物取引とは異なり、取引銘柄に制限があり銘柄によっては取引できないこともあります。
そのため、信用取引でトレードしたいと思っても不可能なことがあります。
株のデイトレは現物のみでもOK?それとも信用取引も取り入れるべき?
株のデイトレは現物のみにすべきか信用取引も取り入れるかですが、次のような人なら信用取引も採用するのがオススメです。
- 下落相場でも利益を出したい!
- 口座資金以上の取引をしたい!
- チャンス時にはレバレッジを上げてガンガン攻めたい!
信用取引の魅力は空売りができることと、レバレッジが掛けられることです。
そこにメリットを感じるのであれば採用すべきです。
逆に空売りとレバレッジが必要ないと思うのであれば、取り入れる必要はありません。
「売りから入れないとチャンスが激減するのでは?」と思う人もいるでしょう。
しかし、株のデイトレは1日に何度もチャンスがあり、現物取引だけでも十分稼げるため安心してください。
なお、株をはじめたばかりの初心者は取引に慣れるまで現物取引のみにしてくのがオススメです。
信用取引は初心者にはリスクが高いため、株に不慣れな人が手を出すと資金をあっという間に無くす恐れがあります。
そのため、信用取引はある程度取引に慣れてから手を出したほうがいいでしょう。
まとめ
株のデイトレにおける現物取引と信用取引を比較すると次のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
現物取引 | ・追証が発生しない ・ほぼすべての銘柄で取引可能 ・特別な手続きが不要 | ・口座資金以上の取引はできない ・空売りができない ・資金が少ないと回転売買がやりにくい |
信用取引 | ・口座資金以上の取引が可能 ・空売りができる | ・追証が発生することがある ・取引できない銘柄がある |
株のデイトレを現物のみにするか信用取引を採用するかは、信用取引の魅力である「レバレッジ」と「空売り」で決めるといいでしょう。
レバレッジと空売りに必要性を感じるのであれば、信用取引を採用するのがオススメです。
そうでないなら現物取引だけで十分です。
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