空売りは信用取引の1種であり、レバレッジを利かせて取引をします。リターンが大きいですが、リスクも大きく、どのような銘柄が空売りに適しているのか事前に学習しておくことは投資上の安全性を確保していくうえで重要になってきます。
そこで、今回の記事では、株式投資においてどのような銘柄が空売りに適しているのかなどについて説明していきます。
目次
空売りとは?
空売りとは、信用取引の1種です。
手持ちの現金や株式などを担保にして、証券会社から株式を借りて市場で売却したのち、再度同じ銘柄を買い戻すことにより、利益の獲得を狙う取引のこと。
預入した担保の評価額の約3.3倍までの額の取引ができます。
普段の取引よりも取引額が大きいので、リターンも大きいですが、リスクも大きく、どのようなタイミングで、どのような銘柄について空売りを検討すべきかを理解しておくことが重要です。
それらの内容については、次の段落以降で説明していきます。
空売りに適した銘柄選定のポイント
空売りに適した銘柄選定のポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
中期以降の移動平均線を下回っているなどの上昇トレンドの崩壊の兆しがある銘柄
1つ目としては、中期以降の移動平均線を下回っているなどの上昇トレンドの崩壊の兆しがある銘柄を選ぶことが挙げられます。
中期以降の移動平均線を株価が下回っていると、調整などの一時的な株価の下落などではなく上昇トレンドが崩れて下降トレンドに変換された可能性が高く、ここからある程度の期間大きく株価が下落していくことが想定されます。
上昇トレンドが崩れ下降トレンドに変換されたポイントで空売りを始めると、失敗するリスクを小さくして利益を獲得することができる可能性を高められるようになるのです。
信用買い残高が高い銘柄
2つ目としては、信用買い残高が高い銘柄を選ぶことが挙げられます。
信用買いは証券会社からお金を借りて株式と購入する取引ですが、信用買いを行うと期限内に反対売買の売り決済をしなければならず、信用買い残高が多い銘柄出る場合には、その銘柄に強い売り圧力がかかります。
強い売り圧力がかかっている銘柄は、その後株価が下落する可能性が高く、空売りを実行するとリスクを減らして空売りを行うことができるのです。
ファンダメンタルズ的要素を伴うことなく株価が上昇しすぎている銘柄
3つ目としては、ファンダメンタルズ的要素を伴うことなく株価が上昇しすぎている銘柄を選ぶことが挙げられます。
株価が上昇するのは次の決算状況が良いことが市場で期待されているときが多く、逆に決算の状況が悪いと想定されていると株価は下落していくのが通常ですが、一時的な材料により株価が急騰することがあります。
このような好決算などのファンダメンタルズ的要素を伴うことなく、一時的な材料で株価が急騰した際には、株価を長期間下支えする要素がなく、その後株価が下落することが多いので、そこで空売りを実行すると上手く利益を獲得できるでしょう。
空売り実行に際して事前にやっておきたいこと
空売り実行に際して事前にやっておきたいことは、具体的には以下のようなものがあります。
テクニカルツールを事前に学習しておく
1つ目には、テクニカルツールを事前に学習しておくことが挙げられます。
上記で説明したように上昇トレンドが崩れて下降トレンドに突入したか、短期的にファンダメンタルズ的要素がなく株価が急騰しているだけなのかなどを判断するためには移動平均線、MACD、ストキャスティクス、出来高などを駆使して判断していきます。
しかし、これらのテクニカルツールを事前に学習していないと、そもそも判断を行うというスタートラインにも立てないので、空売りをしようとしている人は必ず事前に学習しておくようにしましょう。
財務諸表などで株価下落の原因を確認しておく
2つ目には、財務諸表などで株価下落の原因を確認しておくことが挙げられます。
株価が大きく下落していくとき、いきなり下落が始まるわけではなく、ずいぶん前からその原因はあり、その原因が直近の株価下落の結果に時系列的につながっていることが多いです。
そのような事前の株価下落の原因のもとは財務諸表からある程度読み解くことができるので、最低でもここ3年程の財務諸表は事前に読み込んでおくようにしましょう。
まとめ
空売りはリターンも大きいですが、リスクも非常に大きい取引であり、できる限り失敗するリスクを小さくするためにも空売り対象銘柄の選定には一定上の労力をかけて選定していくことが重要になります。
今回の記事で説明した内容を参考にして、株式投資においてどのような銘柄が空売りに適しているのかなどについての学習に役立ててみてください。
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