こんにちは。
株式トレーダーの川合一啓(かわいいっけい)です。
株式トレードにおいて「大口の注文」が入り
相場を動かす局面があります。
この要因は「機関投資家」が相場を動かすことを目的として、
大量の資金を投入しているためです。
この「機関投資家」はよく聞く言葉ですから
あなたもご存知かも知れません。
顧客の預かり資産を株式や債券等で運用し、
その利益を配分する大口投資家のことです。
そうです。
東京証券取引所の約8割の株式を保有していると言われる
「機関投資家」には、相場を動かす力があるのです。
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株式投資の世界では、
個人投資家の9割以上が負けていると言われています。
両者(勝ち組、負け組)を隔てる一番の違いは
「機関投資家」の戦略に気づいているかどうか?
・・・に掛かっていると言っても過言ではありません。
そこで、本記事では機関投資家の戦略に加えて、
「機関投資家」に逆らわずにコバンザメの如く付きまとい、
勝ち続ける投資家になるために必要な「弱者の戦略」をご紹介します。
目次
機関投資家が空売りをする理由
機関投資家が「空売り」をする理由は明確です。
「空売り」することで利益を出せるからです。
なぜ「買い」ではなく「売り」なのでしょうか。
その理由こそ重要で「買い需要に不確定要素が多い」からです。
上昇局面では利益確定の売りが入るタイミングが読み難いですし、
個人投資家に更なる買いを仕向けることは計算できません。
「他の投資家が買い上がりに対して、どれだけの株を売りに出すか?」
「下落基調での買い支え需要はあるのか?」
これらについても計算式があるわけでもなく、
想像の範囲で仮説を立てることしか出来ません。
その一方で、売りについては結果が読みやすく、
AIや金融工学に基づいた計算が可能です。
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大口株主でも大量の売り圧力に屈することもあるでしょう。
こうした事情から機関投資家は
先行きを見通しやすい売りを選択しているのです。
機関投資家は空売りを調べる
実は、機関投資家の空売り情報を調べることができます。
JPX(日本取引所グループ)の「空売りの残高に関する情報」で
空売り情報が公開されます。
⇒ https://www.jpx.co.jp/markets/public/short-selling/index.html
もし、保有銘柄が機関投資家に空売りされたらどうしますか?
私ならば損失を出しても手放します。
だって、機関投資家が大量の空売りを入れる時は、
高い確率で勝算があるのですから。
機関投資家は個人投資家の売買状況をチェックしながら、
売り浴びせを続けています。
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機関投資家は巨大な資金を動かすことに加えて、
運用部門で赤字を出すことはほとんどないプロです。
加えて、個人では限界のあるIR対応や株主総会にも
積極的に参加しますし情報を得ています。
大量の空売りの場合には
「情報を持ち、利益の計算ができているからこのその空売りだ」
と考えるべきです。
機関投資家と個人投資家との4つの違い
ここまでの説明で、機関投資家とは
個人投資家の歯が立たない相手であることが
十分におわかりいただけたと思います。
この項目では機関投資家と個人投資家の「4つの違い」をご紹介します。
- チャート対応
- 板の使い方
- 利益確定
- 手数料
チャート対応
個人投資家 | 機関投資家 |
---|---|
過去のチャートを見ることで、将来株価の動きを予想します。 | チャート自体を作り出すことを考えます |
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板の使い方
個人投資家 | 機関投資家 |
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板を見ながら、現時点での買いと売りのバランスを見て、取引の材料とします。 | 信用売りに専念するため、買いが無くなるまで信用売りを入れます。 |
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利益確定
個人投資家 | 機関投資家 |
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現物取引において「株価の上昇分」を利益として計算します。 | 個人投資家の損切が利益確定に繋がります。 |
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手数料
個人投資家 | 機関投資家 |
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売買手数料は価格競争もあり、かなり安く設定されています。証券会社によっては一定額までは無料だったりもします。 | 大量の空売りを成立させるためには、それなりの株を借りる必要があるので、借りた株への手数料が発生します。 |
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いかがでしたでしょうか。
同じ市場で同じ銘柄を取引してはいますが、
機関投資家が別次元のプレイヤーであることが
おわかりいただけたと思います。
そうです。
「機関投資家」にとっての「少額個人投資家」は、
赤子の手を捻るよりも簡単に
相場にお金を落としてくれるありがたい存在なのです。
ここまで書いてしまうと、
あなたはこう感じてしまうかもしれません。
「市場をコントロールしている
機関投資家と勝負するなんて、
どだい無理な話ではないか。」
否。
案じることはありません。
まとめ
大事なことは、弱者である「個人投資家」は
決して「機関投資家」に逆らってはいけないということです。
そして、弱者なりの戦い方を手に入れ、
「機関投資家」という強者よりも「大きな利益」を
静かにかすめとる技術を身に着けることです。
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勝ち続ける投資家になるために必要な「弱者の戦略」を
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矛盾をするようですが、
「機関投資家」は相場を動かすために
莫大な資金を相場に投入するので
利益率はさほど高くはありません。
一方で我々「個人投資家」は
「機関投資家」の流れに乗るだけなので、
一撃「3%~数十%」の利益を
いとも簡単に手にすることができるのです。
「機関投資家」の戦略を理解した上で、
弱者なりの戦い方を展開する。
この戦い方を知るという「ほんの少しの気づき」が、
あなたの資産を継続して増やし続けることができるかという
まさしく「分水嶺」となるのです。
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