株式投資には、上昇傾向にある株を買ってその上昇に応じて利益を得る「順張り」手法と、下落傾向にある株を買ってそれが反転し上昇することで利益を得る「逆張り」手法があります。
今回は、そのうちの逆張り投資をするためのスクリーニング法についてご紹介していきます。
ただし、単に下落している株を買うことには危険も伴いますので、そのうちのどんな株を選べばよいのかについても、ご説明します。
目次
下落株のスクリーニング法
下落傾向にある銘柄は、証券会社のスクリーニングツールを用いることで、リストアップすることができます。
例えば以下の画像1では、「株価騰落率」を指標に、「前日から5%以上下げた銘柄」をスクリーニングするようにチェックを入れています。
また、以下の画像2では上から順に、
「過去5日以内に年初来安値を更新した銘柄」
「年初来高値から40%以上値下がりしている銘柄」
「前日から5%以上下げた銘柄」
「過去52週高値から50%以上値下がりした銘柄」
をスクリーニングするようにチェックを入れています。
どのような条件設定をするかは人それぞれですし、ツールによって可能な条件設定が違うこともあるでしょう。
しかし、このように簡単にスクリーニングができることはおわかりだと思います。逆張り投資の際にはぜひ参考になさってください。
株価反転のためのストーリーが描けるか
ただし、下落傾向にある株を不用意に買ってしまうのは危険です。
投資の世界には昔から、「落ちてくるナイフは掴むな」という格言があります。
これは、落下途中のナイフを掴もうとしても手を怪我する可能性が高いので、一度床に落ちたのを確認してから掴んだ方がよい、つまり底を打ったことを確認してから買った方がよい、という意味を持つ言葉です。
あくまでそれは格言であり、底を打ったことを判断するのが難しいのが現実の投資なのですが、しかしどちらにせよ考えなければいけないのが、その下落株が反転して上昇するかどうか、ではないでしょうか。
なぜならば、それが反転し上昇していかなければ、逆張り投資にはならないからです。
- 長期的に成長を続けているが、今期だけたまたま業績が悪化して株価が下がった
- 悪材料が出て下がったのだが、その下がり方が過剰に思える
- 市場全体が偶然下げていて、それにつられて下がっているだけのように思える
- 不祥事を起こして下がったが、ビジネス自体は今後も堅調だと判断できる
これらはあくまで例ですが、とにかく「下がった理由」と「今後上がるであろう理由」をストーリーとして説明できることが、逆張り投資のための銘柄スクリーニングには重要だといえるのです。
結局は「その時点で割安かどうか」が重要
さらに突き詰めると、「その時点で割安かどうか」が、逆張り株スクリーニングの本質だといえるかもしれません。
例えば、業績悪化に伴いそれ相応に株価が下がるならば、それは自然現象だといえます。
しかし、それ相応以上に下がりすぎている場合、それが逆張り投資のチャンスとなるのです。
また、業績悪化だけでなくとも、市場全体の下落、業界の見通しの悪化、同業他社の好材料、不祥事、スキャンダル、合併・買収、経営者の交代、単なる偶然など、様々な要因で株価は下がります。
その際にも、その株価下落がそれ相応なのか、または下がりすぎなのかを、見極めることが重要ではないでしょうか。
したがって、前述した指標によるスクリーニングの他、PERやPBR、配当利回りなど、株価の割安度を示す指標も併せたスクリーニングをすることをおすすめします。
対象が成長株の場合、これらの指標はなかなか割安とはならないものですが、それでも割高すぎるか否かは判断するべきでしょう。
結局、反転の可能性や今後の成長性などの要素も含めて、下落時点で割安になっているかどうかを判断することが、逆張り株のスクリーニングには重要だといえるのではないでしょうか。
割安で反転可能性の高い下落株こそ、逆張り株スクリーニングで見つけたい株
証券会社のスクリーニングツールを用いれば、複数の指標から下落傾向にある株をスクリーニングすることができます。
しかし、単なる下落株を買うことは危険です。「下がった理由」と「今後上がるであろう理由」をストーリーとして説明できることが、逆張り株スクリーニングには重要となります。
そしてそれは突き詰めると、「その時点で割安かどうか」といえるのではないでしょうか。
したがって、前述した指標によるスクリーニングの他、PERやPBR、配当利回りなど、株価の割安度を示す指標も併せたスクリーニングがおすすめです。
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