「株のスキャルピングで有効なテクニカルの組み合わせが知りたい」
このような悩みを持つ投資家は多いです。とくに初心者ですとその傾向があります。
そこでこの記事では株のスキャルピングでおすすめのテクニカルの組み合わせを伝授。
具体的な手法を2つ紹介し、エントリーから決済、損切り、注意点まで分かりやすく解説します。
初心者でもすぐ使えるシンプルな手法ですのでぜひ参考にしてください。
目次
スキャルピングでおすすめのテクニカルの組み合わせは?
スキャルピングでおすすめのテクニカルの組み合わせは「トレンド系+オシレーター系」です。
トレンド系というのは、次のようなトレンド相場で威力を発揮するインジゲーターになります。
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
オシレーター系とはおもに「買われ過ぎ」と「売られ過ぎ」を判断するインジゲーターで、次のようなチャートの下に設置するものです。
- RSI
- ストキャスティクス
- MACD
トレンド系とオシレーター系を組み合わせる理由
2つの指標を組み合わせる理由はトレンド系で相場環境の把握ができ、オシレーター系でエントリータイミングを取りやすくなるからです。
トレンド系の指標を使えば現在はトレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断しやすいです。オシレーター系は買われ過ぎと売られ過ぎが分かるため、エントリータイミングが取りやすくなります。
このように2つの指標のそれぞれ良いとこ取りができるため、トレンド系とオシレーター系を組み合わせるのがおすすめなのです。具体的な手法については次章よりお伝えしていきます。
テクニカルの組み合わせ①:移動平均線+MACD
移動平均線+MACDはトレンド相場で使用する手法です。
エントリーサインは2つの指標がクロスしたときです。
買いの場合ならゴールデンクロス、売りであればデッドクロスしたときにエントリーします。
上記は売りのケースです。
下段のMACDがクロスしたあと、移動平均線もクロスしたところでエントリーします。
ゴールデンクロスとデッドクロスはダマシが多いという問題がありますが、2つの指標の併用によってダマシの可能性を減らせるというメリットがあるのです。
利益確定の目安
利益確定の目安は以下の2つです。
- MACDが逆にクロスしたとき
- 短期平均線を超えたとき
先のチャート画像の続きであれば、以下のいずれかのポイントで利益確定します。
1つ目はMACDが逆にクロスしたときです。(買いの場合ならデッドクロス、売りならゴールデンクロス)
MACDは反応が早いので何かある前に利食いできるという点がメリットです。その反面、利食いが早すぎてその後の伸びを逃す可能性があります。
2つ目は短期移動平均線を割ったときです。(先のチャートなら青線)
MACDよりも反応は遅れますがその分、大きく利益を取れる可能性があります。ただし、利食いが遅くなり利益が減ってしまうこともあるので注意です。
損切りの目安
移動平均線+MACD損切りの目安はMACDのクロスがダマシだったときです。
売りであればエントリー後、株価が下降する前にMACDがゴールデンクロスしてしまったら損切りします。
逆に買いの場合ならエントリー後、株価が上昇する前にMACDがデッドクロスしてしまったら損切りします。
移動平均線+MACDの注意点
移動平均線+MACDには注意点があります。
それはMACDのクロスする位置です。
- 買いの場合:ゼロラインよりなるべく下
- 売りの場合:ゼロラインよりなるべく上
買いの場合はゼロラインよりなるべく下でのゴールデンクロスを使用したほうが良く、売りはゼロラインよりなるべく上でのデッドクロスを使用するのが望ましいです。買われ過ぎと売られ過ぎに近い状態だからです。
ゼロラインより上に行くほど多く買われことを意味し、逆に下に行くほど多く売られたことを意味します。買われ過ぎと売られ過ぎに近い状態であり、その後の反発にも期待が持てるのです。
テクニカルの組み合わせ②:ボリンジャーバンド+RSI
ボリンジャーバンド+RSIはレンジ相場で有効な手法です。
レンジ上下限で逆張りするという手法になります。
上記のように株価がボリンジャーバンドの±2σに達し、なおかつRSIで買われ過ぎ(70%以上)・売られ過ぎ(30%以下)であればエントリーします。
ボリンジャーバンドの±2σだけですとダマシに合うケースが多いですが、そこにRSIを加えることでダマシに合う可能性を減らせるのが利点です。
利益確定の目安
ボリンジャーバンド+RSIの利益確定の目安はボリンジャーバンドの±2σです。
以下のように株価が±2σに達したら利益確定します。
売りのケースなら株価が-2σまで来たら利益確定します。
買いのケースなら株価が+2σまで来たら利益確定です。
損切りの目安
ボリンジャーバンド+RSIの損切りは株価が±2σのすぐ近くでします。
具体的には以下のとおりです。
売りのケースなら+2σのすぐ上で損切りします。
+2σの反発でエントリーしているため、+2σを超えてしまったらポジションを保有する理由が無いからです。
買いであれば-2σのすぐ下で損切りです。
こちらも売りのケースと同様で-2σを割るとポジションを保有する理由が無くなるため撤退します。
ボリンジャーバンド+RSIの注意点
ボリンジャーバンド+RSIの注意点は必ずレンジ相場で行なうことです。
そのため、ボリンジャンバンドの形に気をつけておきたいです。
この手法が有効な相場は以下のようにバンドが横ばいになっているときのみだと知っておきましょう。
次のようなトレンド相場では機能しません。
とくに右端の「バンドウォーク」と呼ばれる状態のなっているときは強いトレンドが出ています。よって、レンジ手法であるボリンジャーバンド+RSIを行なっても無駄なので気をつけておきましょう。
水平線も組み合わせるとさらにトレードがしやすくなる
インジゲーターだけでなく、水平線も組み合わせるとさらにトレードがしやすくなります。
チャートに水平線を引けば注目されている価格帯がひと目で分かるからです。
水平線とは以下のような水平のラインのことを指します。
水平線を引くのは次のような大勢の投資家が注目しやすい価格帯です。
- 何度も反発している価格帯
- 目立つ高値と安値
- キリ番
大勢が注目しやすい価格帯はそこを基点に売買する投資家が多いです。
その付近まで株価が来ると失速や反発といったアクションを見せることが多々あります。
よって、水平線を引いておけばどこで株価が失速や反発する可能性があるか分かりやすくなるのです。このため、エントリーや決済の目安にできます。
例えば、水平線での反発を狙ってエントリーしたり、ポジションを保有中に株価が水平線まで来たら反発を警戒して利食いしたりすることが可能です。
また、エントリー条件が整ってもすぐ近くに水平線があるなら反発の可能性を考えて見送るというようなこともできます。
このように水平線を引いておけば相場環境の把握がしやすくなり、有利にトレードできるのです。
まとめ
スキャルピングのテクニカルの組み合わせでおすすめなのは「トレンド系+オシレーター系」です。この2つを組み合わせれば、相場環境の把握しやすくなり、エントリータイミングも取りやすいです。
トレンド系+オシレーター系の手法は沢山ありますが、今回紹介した「移動平均線+MACD」と「ボリンジャーバンド+RSI」はルールがシンプルで初心者でも取り入れやすいです。トレンド相場とレンジ相場に分けて使うことができるため、ぜひ取り入れてください。
また、余裕が生まれれば「水平線」も取り入れるのもおすすめです。
チャートに水平線を書けるようになれば、注目されている価格帯が判別できるようになり、相場環境の把握の精度が向上します。
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