株式投資を行うときに、何に投資するか迷う人も多いのではないでしょうか。
投資信託のように自分で商品を選んで運用の状況を見るだけではなく、株式投資は自分で銘柄を選んで売買するので、雑誌やネットを見たりなど様々な方法で決めていくと思います。
特に売買のタイミングの判断は、取引をする上で重要ですが難しい判断になる場合もあります。
売買のタイミングを見る一つの手法として、乖離率があります。
今回は、株式の投資判断の一つの方法である乖離率について注目していきたいと思います。
目次
乖離率とは?
乖離率は、日々の株価の推移と株式移動平均線がどれだけ離れているかをパーセンテージで表した指標です。
一般的に、買われすぎ・売られすぎた株は、その反動で買われすぎは売られ、売られすぎは買われるように株価が戻る傾向があります。
株価と移動平均線の解離率が大きくなればなるほど、買われずぎ・売られすぎているという状態になっているため、その反動で株価が反対に動くだろうという考えを元に売買のタイミングの参考にする指標です。
この方法は、一般的に逆張り投資方法と言われ、現在の株価の動きの反対を予測して行う取引になります。
移動平均乖離率で表示されていて、ランキングでは高乖離率ランキングと低乖離率ランキングなどで表されています。
指標名が意味するように、高乖離率では株価と移動平均線の乖離率が大きい銘柄、低乖離率では株価と移動平均線の乖離率が小さい銘柄です。
ランキングで、どの銘柄が乖離率が大きいのか、どの銘柄が解離が少ないのかも調べることができます。
乖離率から株の売買のタイミングをみる手法とは
例えば、買いたいと思っている銘柄の買いのタイミングを見る場合には、乖離率が大きいと乖離が大きいと判断できるので、もしかすると株価の下がるタイミングがあるかもしれないと予想ができます。
反対に、下がっている銘柄の乖離率が大きい場合は、移動平均線よりも株価が下に大きく乖離していると、株価はもうそろそろ底なのかもしれないと予想ができ、安いところで買える可能性があるという判断ができます。
売りたいと思っている場合には、株価が移動平均線よりも上になり、乖離率が大きいともうすぐ買われすぎなので、天井ではないかというサインになります。
また、乖離率に変動がない銘柄は、株価に変動が見られないという判断もできます。
乖離率の計算の指標として、25日移動平均線(約1ヶ月の動き)と75日移動平均線(約3ヶ月)で計算しているので、短期で乖離率を見る場合と中期で乖離率を見る場合にわかれます。
3ヶ月の動きも見ることで、1ヶ月ごとで同じ動きをしている銘柄などを見つけることができます。
短期だけでなく中期も見ることで、その銘柄の株価の動きをつかめる場合もあります。
同じ銘柄を売買する場合は、短期だけの乖離率だけ見るのではなく、中期の乖離率も見た方がより参考になります。
乖離率を参考にする場合の注意点
逆張り投資は、株価の天井で売る・底で買うことを目的に、乖離率から売買のタイミングを判断する投資ですが、その予測は外れることもあります。
特に、指標だけを見て判断を行うテクニカル分析は、一般的に言われている予測通りに株価が動かない場合もあるからです。
例えば、世界的に不況になったり、災害等などが起こっている状況では、その株価だけではない問題もあるため、必ずしもテクニカル分析の予測通りに動くことはないからです。
また、その企業などの業績などにも株価が左右されることがあります。予測に反して、反発なしに下げ止まるタイミングが長かったり、反対に上昇し続けるということもあります。
そのため、乖離率だけ見て判断するのは注意が必要で、指標は一つだけではなく複数を見て判断することが大事です。
乖離率と同じような指標としてはサイコロジカルもありますが、同じような指標ではなく、株価の動きを見るトレンド系や総合系の指標も合わせて見た方が良いでしょう。
乖離率だけ見るのではなく、乖離率と合わせてファンダメンタルの企業の業績や財務状況、また、市場の環境なども合わせて見る必要があります。
まとめ
乖離率はテクニカル分析の指標の一つで、売買のタイミングの判断材料にする事ができる。
逆張り投資の方法の一つで、株価と移動平均線との割合を示した指標。
乖離率が大きくなればなるほど、株価は反対の動きをする可能性が高くなると言われている価格の動きの慣性の考えに基づいたもの。
乖離率は、売買のタイミングの判断材料だが、必ずしも予想通りに動く訳ではなく、予想に反する動きもあるので乖離率だけで判断はできない。
テクニカル分析だけに頼るのではなくファンダメンタルな分析も必要で、合わせて見て判断する必要がある。
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