FXトレーディングにおいて、スキャルピングは非常に人気が高いトレード手法の一つです。
特に、ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングは、相場のトレンドや相場の反転点を把握するために非常に役立つ手法です。
今回は、初心者から中級者を対象に、ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングのテクニックを解説します。
目次
ボリンジャーバンドと平均足について
ボリンジャーバンドと平均足は、スキャルピングに最適な指標です。
その理由を解説する前に、まずはボリンジャーバンド、平均足それぞれの特徴について見ていきましょう。
ボリンジャーバンドの特徴と使い方
ボリンジャーバンドとは、株価や為替レートの変動幅を表すテクニカル指標の1つです。
以下のチャート画像の中に青色で表示されている2本線のことを指します。
ボリンジャーバンドは、移動平均線を中心に、上下に標準偏差を加減したバンド状のラインで表されます。
株価や為替レートが移動平均線から外れると、ボリンジャーバンドの幅が広がります。
逆に、移動平均線に近づくと、ボリンジャーバンドの幅が狭まるのが特徴です。
このように、ボリンジャーバンドを利用することで、相場の変動幅を見極めることができます。
平均足の特徴と使い方
平均足とは、ローソク足チャートに基づくテクニカル指標の1つです。
平均足は、過去2本のローソク足の中心点に移動平均線を引いたものであり、ローソク足よりも滑らかな動きを示します。
平均足は、移動平均線と同様にトレンドの方向性を確認するために用いられます。
また、ローソク足の場合と異なり、平均足が陽線となる場合は、買いシグナルです。
逆に、平均足が陰線となる場合は、売りシグナルとなります。
スキャルピングについて
スキャルピングは、非常に短期間でのトレードを繰り返すことによって、小さな利益を積み上げるトレード手法です。
そのため、エントリーのタイミングを計る際には1分足や5分足など、短期間のチャートを使います。
スキャルピングは、トレード回数を増やすことで、小さな利益を短時間で得ることができる投資手法です。
副業から本業まで様々なプレイヤーが参入しており、その中には初心者から上級者まで幅広くいます。
ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングテクニック
「ボリンジャーバンド+平均足」のスキャルピングテクニックは、以下の5ステップを理解すればあなたもすぐに活用することが可能です。
- チャートを5分足に設定する
- ボリンジャーバンドを表示する
- 平均足を表示する
- トレンド方向を把握する
- エントリーポイントを決定する
それでは、詳しい内容についてここから見ていきましょう。
なお、今回はすべてTrading Viewでの操作方法に基づいて解説していきます。
手順①チャートを5分足に設定する
まずは、チャートを短期の5分足に設定します。
5分足にしている理由としては、スキャルピングは超短期トレードであることが挙げられます。
チャート画面左上の期間設定より変更が可能です。
手順②ボリンジャーバンドを表示する
次に、ボリンジャーバンド(20、2)を設定します。
これは、20期間の移動平均線を中心に、上下に2σの値を加減したバンドを描く設定です。
新規インジケーター「Bollinger Bands」を追加することで表示されます。
なお、Trading Viewのボロンジャーバンドのデフォルト設定は(20、2)ですので、インジケーター表示後に期間を再調整する必要はありません。
手順③平均足を表示する
次に、平均足(5)をチャートに表示します。
平均足は、過去5本の足の始値と終値の平均値を示しているため、デフォルトのローソク足よりもなめらかな動きが表示されます。
チャート画面右上の表示設定から変更が可能です。
なお、これで「ボリンジャーバンド+平均足」の基本的な設定は終了です。
手順④トレンド方向を把握する
続いて、スキャルピングで大切になってくるトレンド方向を把握します。
平均足からもトレンドラインを確認することはできますが、以下のようなインジケーターを参考にするのがおすすめです。
- 移動平均線
- MACD
- RSI
移動平均線は、短期間と長期間の2本の線を使い、トレンドの方向性を判断することができます。
一般的に、短期の移動平均線が長期間の移動平均線を上回った場合は、上昇トレンドが続いていると考えられ、その逆が下降トレンドです。
MACDは、移動平均線のクロスオーバーやダイバージェンスを利用してトレンドの方向性を判断します。MACDがゼロを上回った場合は上昇トレンド、逆にゼロを下回った場合は下降トレンドを示します。
RSIは、70以上の高い値を示す場合は、過買い状態を表しており価格が下落する可能性があります。逆に、30以下の低い値を示す場合は過売り状態です。
これらのインジケーターを利用することで、スキャルピングにおいてより正確にトレンド方向を把握し、トレードの方針・方向性を決定することができます。
手順⑤エントリーポイントを決定する
最後に、チャート全体のトレンド状態を把握したうえでエントリーポイントを決定していきます。
一般的に、-2σボリンジャーバンドに平均足が触れたとき(オレンジ色のサークルで囲まれた部分)がエントリーのタイミングとされています。
上記の画像を見てみると、平均足が-2σボリンジャーバンドに触れてから反発して上昇していることが分かるでしょう。
また、平均足が2σボリンジャーバンドに触れたとき(青色のサークルで囲まれた部分)が売りエントリーのタイミングです。
このように、「ボリンジャーバンド+平均足」の組み合わせによって売り買いのエントリーのタイミングが掴みやすくなります。
なお、注意点としては平均足がボリンジャーバンド上を移動するバンドウォークの状態では、反発するタイミングが分かりにくいです。
直前の値動きを十分に観察してから、インジケーターを使った分析、エントリーを行いましょう。
スキャルピングに「ボリンジャーバンド+平均足」が効果的な理由
ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングテクニックは、以下のような理由から効果的なトレーディング手法であると考えられています。
- 価格変動とトレンド方向の把握が可能
- エントリーポイントの判断が可能
ここからは、それぞれの理由の根拠について見ていきましょう。
価格変動とトレンド方向の把握が可能
ボリンジャーバンドは、価格の変動幅が2σ内に収まる確率が95%であることから、相場のボラティリティ(変動率)を把握するための指標として有効です。
短期間での価格変動を見極めるためには、相場のボラティリティを把握することが必要です。
そのため、ボリンジャーバンドを使用することで、価格の動きを見極めることができます。
また、平均足は、過去5本の足の始値と終値の平均値を表示する指標です。
短期間の価格変動に対して敏感に反応するため、トレンドの変化を素早く把握することができます。
スキャルピングにおいては、トレンドの変化を早く捉えることが重要です。
そのため、平均足を使用することで、トレンドの変化を的確に把握することができます。
このように、2つの異なる角度からのテクニカル指標を組み合わせることで、より根拠のある投資判断をあおることができるのです。
エントリーポイントの判断が可能
ボリンジャーバンドと平均足を組み合わせて使用することで、エントリーポイントの判断が容易になります。
例えば、トレンドが上昇トレンドにある場合、平均足が上向きになっていることが多いため、ボリンジャーバンドの下限に近い水準で買いエントリーをすることができます。
また、トレンドが下降トレンドにある場合は、平均足が下向きになっていることが多いため、ボリンジャーバンドの上限に近い水準で売りエントリーをすることができます。
それぞれ単体のインジケーターだけでは難しいエントリーの判断も、組み合わせて利用することで強い根拠を示すことが可能となるでしょう。
まとめ
ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングは、相場のトレンドや相場の反転点を把握するために非常に役立つ手法です。
今回は、初心者から中級者を対象に、ボリンジャーバンドと平均足を使ったスキャルピングのテクニックを解説しました。
テクニックの手順は以下の通りです。
- チャートを5分足に設定する
- ボリンジャーバンドを表示する
- 平均足を表示する
- トレンド方向を把握する
- エントリーポイントを決定する
この手法は、価格変動とトレンド方向の把握が可能であること、エントリーポイントの判断が可能であることなどの理由から効果的であると考えられています。
スキャルピングの分析方法や投資タイミングに迷いを感じている方は、ぜひ今回紹介した「ボリンジャーバンド+平均足」を活用してスキャルピングによる利益率を上げてみましょう。
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