株の取引で、ボリンジャーバンド2σを使用する人は非常に多いです。
それだけボリンジャーバンド2σが優れたインジケーターという証ですが、初心者だと使い方がよく分からない人も多いでしょう。
そこでこの記事では、ボリンジャーバンド2σを解説。
ボリンジャーバンド2σを株の取引で、どうやって使用すれば良いのかをやさしくお伝えしていきます。
ボリンジャーバンド2σを使いこなせるようになれば、相場分析の力がつき勝率もアップするためぜひ参考にしてください!
目次
ボリンジャーバンドとはどんなインジケーターか?
ボリンジャーバンドは株価の変動幅を確認するのに役立つインジケーターです。
ボリンジャーバンド2σであれば、以下のように中心の「ミドルバンド」の上下に「+2σ」と「-2σ」の2つのバンドが表示されています。
上記のミドルバンドと2つのバンドを確認しながら、株価がどのくらいまで動くかを予測するのに使うのです。
ボリンジャーバンド2σの使用方法と見方
ボリンジャーバンド2σであれば、バンド内で株価が収まる確率は約95.4%です。
よって、+2σまで株価が上昇してくれば反転して下落する可能性のありと見なして「売り」の準備をします。
逆に、-2σまで株価が下落してくれば反転して上昇する可能性ありと見なして「買い」の準備をします。
また、ボリンジャーバンドのバンドには次の3つのパターンがあり、それによって相場の状況を把握することが可能です。
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
スクイーズ
スクイーズは以下のようにバンドが閉じた状態を指します。
スクイーズしているときは値動きが少なく、相場が動かない状態です。取引するには向いていないため売買は見送ったほうがよいです。
エクスパンション
エクスパンションはスクイーズからバンドが拡大した状態を指します。
エクスパンションが起こるのはいわゆる「ブレイクアウト」したときです。
株価がレンジ相場を超えてブレイクアウトが起き、相場が大きく動きだすときにボリンジャーバンドがエクスパンションします。
相場に勢いがついて「ボラティリティ(株価の変動幅)」が拡大した状態であるため、流れに乗れば利益を上げやすいです。
バンドウォーク
バンドウォークは以下のように株価がバンドに沿うように移動する状態を指します。
バンドウォークを発生するのは強いトレンド相場です。
よって、バンドウォークしている方向に売買していくことで利益を上げやすいです。
ボリンジャーバンド2σを使ったスクリーニング方法
ボリンジャーバンド2σはスクリーニング基準としても使用できます。
ボリンジャーバンドの±2σに株価が収まる確率は約95.4%です。この特徴を活かしてスクリーニングすれば、以下のように銘柄を絞り込めます。
- +2σ以上の銘柄:買われすぎの銘柄
- -2σ以下の銘柄:売られすぎの銘柄
+2σ以上の銘柄は買われすぎ水準にあるため、今後下落の可能性があります。そのため、「売り」を狙う候補の銘柄を探したいときの条件におすすめです。
-2σ以下の銘柄は売られすぎ水準であるため、今後上昇する可能性があります。よって、「買い」を狙う候補の銘柄を検索したいときの条件に使えます。
ボリンジャーバンド2σを使用した手法
ボリンジャーバンド2σは順張りと逆張りどちらにも使用可能です。
そこでこの章では、順張りと逆張りそれぞれの手法を解説していきます。
順張り手法
順張りでは以下の手順で売買します。
- スクイーズしている箇所を探す
- エクスパンションするまで待つ
- ±2σを超えたらエントリー
まずはスクイーズしている箇所を探します。その後、エクスパンションするまで待ちましょう。
エクスパンションしたあと「買い」なら+2σを超えたとこでエントリー、「売り」なら-2σを超えたとこでエントリーです。
利益確定の目安はミドルバンドです。
損切りは次を目安にしてください。
買い | +2σの少し下 |
売り | -2σの少し上 |
「買い」の場合なら以下のように損切りを置きます。
逆張り手法
逆張りでは次の手順で売買します。
- ボックス相場になっている場面を探す
- 株価がボックス相場の天底に達する
- 株価がボリンジャーバンドの±2σにタッチしたら逆張りエントリー
まず、ボックス相場になっている場面を探してください。
ボックス相場とは以下のような、一定の値幅で動いているレンジ相場のことです。
ボックス相場は一定の値幅で規則正しく動きやすく天底が掴みやすいという特徴があるため、ボリンジャーバンドの逆張り手法と相性が良いです。
続いて、株価がボックス相場の天底に達するまで待ちます。「買い」なら天井、「売り」なら底に達するまで待つのです。
最後はボリンジャーバンドのバンドに株価がタッチしたら逆張りエントリーします。「買い」なら-2σ、「売り」なら+2σです。
ちなみに、「2」と「3」の手順は逆になっても大丈夫です。先に株価がボリンジャーバンドにタッチして、あとからボックス相場の天底に達するというパターンでもOKになります。
利益確定はボリンジャーバンドのミドルバンドを目安にするのがおすすめです。この手法はあまり、利益が伸ばせないため早めに利食いしたほうがい良いです。
損切りは以下を目安にしてください。
買い | ボリンジャーバンドの-2σの少し下orボックス相場の底の少し下 |
売り | ボリンジャーバンドの+2σの少し上orボックス相場の天井の少し上 |
ボリンジャーバンド2σはココに注意!
ボリンジャーバンド2σの注意点は、バンドに収まる確率はあくまで過去のデータをもとにしたものにしか過ぎないというものです。
ボリンジャーバンド2σのバンドに株価が収まる確率は約95.4%と非常に高確率です。
このため、「バンドにタッチでエントリーすればほぼ勝てるのでは?」と思う人もいます。
しかし、実際にはそうはなりません。理由は先にもお伝えしたとおり、約95.4%という数値は過去のデータで算出されたものでしかないからです。
よって、未来の株価がボリンジャーバンドに必ず95.4%収まるというわけではありません。
そうしたことから、ボリンジャーバンドを過信しすぎるのは危険です。
株価がボリンジャーバンドの±2σを超えることも普通にあると理解して、あくまで相場分析をする際の目安のひとつとして使用していくようにしましょう。
よって、失敗したと思ったらすぐに損切りをするのを忘れてはいけません。
まとめ
ボリンジャーバンド2σを使用すれば、株価の変動幅を視覚的に判断できるため相場分析が非常にやりやすくなります。
ボリンジャーバンド2σのバンド内に株価が収まる確率は約95.4%であり、この点を知っておけば様々な戦略がとりやすいです。
そんなボリンジャーバンド2σには次の3パターンがあるため、覚えておきましょう。
- スクイーズ
- エクスパンション
- バンドウォーク
スクリーニング基準としても使用でき、以下のように銘柄を絞り込めます。
- +2σ以上の銘柄:買われすぎの銘柄
- -2σ以下の銘柄:売られすぎの銘柄
このようにボリンジャーバンド2σは非常に優秀なインジケーターであり、使いかたも難しくないため、ぜひ使ってみてください。
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