デイトレードは少額の資金から始めることができるため、初心者にもおすすめの投資手法です。
一方で、必要な自己資金が少ないからと言って投資のリスクも小さいとは限りません。
綿密な市場分析と正確な知識がダイレクトに利益率にも影響してきます。
今回は少額資金のデイトレードの際に、投資家が陥りやすい失敗や成功のコツについて解説します。
目次
デイトレードとは?
デイトレードとは、株式やFXを中心とした投資対象物を、その日のうちに売買する投資方法を指します。
スキャルピングやスイングトレードと同様に短期的な投資方法の一つで、大きな利益を得ることができる反面、リスクも高く注意が必要です。
ここからは、デイトレードの基本情報とメリット、デメリットについて改めて確認していきましょう。
そもそもデイトレードってどんな特徴がある?
デイトレードは、その日のうちに株式やFX、または仮想通貨などを売買する投資手法です。
保有期間が短いため、その日の値動きに注目して売買することが最大の特徴です。
小額の資金から参入することができるため、初心者でも手軽に始められます。
ただし、市場の動きに敏感になる必要があるため、情報収集やチャート分析が必要です。
また、急激な市場変動によるリスクを抑えるために、損切りをしっかり行うことが大切です。
不確定要素のリスクが少ないのがメリット
デイトレードは、長期的な投資と比べて、短時間で収益を得ることができます。
特に流通量が多くない株式やFXの価格は、日々大きく変動します。
この値動きを利用してその日のうちに売買することで、利益を積み重ねていくことが可能です。
また、デイトレードは保有期間が短いために、不確定要素によるリスクが少なく、利益確定も容易です。
例えば、株式投資を長期的に保有する場合、数か月や数年の期間中に、企業の業績変動や景気変動、政治的リスクなどの不確定要素による株価変動により、保有中の株価が大きく下落する可能性があります。
しかし、デイトレードではその日のうちに取引が完了するため、短期的な価格変動によるリスクを抑えることができます。
経験不足や手数料コストがデメリットとなることも
投資は「ハイリスクハイリターン」または「ローリスクローリターン」が絶対条件です。
デイトレードは、短期的な投資であるため、長期的な投資と比べて、リスクが高くなります。
そのため、初心者の方で投資の知識や経験が不足している場合は、トレードの失敗や損失を招く可能性が高くなるでしょう。
また、デイトレードは取引コストが高いため、利益を得るには多くのトレードを行う必要があります。
それに伴い、取引にかかる手数料が多くなり、コスト面でもデメリットとなります。
少額資金のデイトレード、投資家が陥りがちな失敗例
少額でデイトレードを行うことで、一回の投資に対するリスクを最小化したうえで分散投資することが可能です。
一方で、資金が少額であるがゆえに以下のような失敗を招くこともあります。
- デイトレードとギャンブルを混同して考えてしまう
- 取引回数が増えて勝率が下がってしまう
- 信用取引口座で投資して損失を大きくしてしまう
ここからは、それぞれ少額でデイトレードすることによる失敗例について内容を見ていきましょう。
デイトレードとギャンブルを混同して考えてしまう
株式投資は、どのような局面でも運や勘に頼ることは避けるべきです。
特にデイトレードでは市場動向を見極め、リスク管理を徹底することが求められます。
投資家がデイトレードをギャンブルと同等の扱いをすると、冷静な判断力や戦略的思考力が欠落してトレードの成否が単なる運に左右されることになります。
企業の業績が伸びると株価は上がるため、株式投資はいわゆる「プラス・サム・ゲーム」です。
一方で、パチンコやカジノなどのギャンブルは「マイナス・サム・ゲーム」といい、管理者組織が儲かる仕組みになっています。
この違いを混同してしまうと、少額資金のデイトレードにおいても大きな損失につながることがあります。
取引回数が増えて勝率が下がってしまう
少額資金のデイトレードは、利益を増やすために短期間での取引を繰り返し行う必要があります。
一方で、取引回数を増やせば増やすほど手数料による負担が増え、トータルの利益を減少させることにつながります。
いわゆる「手数料負け」というものです。
また、税金もコストとして考慮しなければなりません。
さらに、取引回数が多いとトレードの精度が下がり、思いつきの取引や無計画のトレードが増えてしまうため、全体として勝率が下がることも考えられるでしょう。
少額資金のデイトレードは、資金を回転させることで利益を積み上げる必要がありますが、必要以上にその数が多くならないように注意しましょう。
信用取引口座で投資して損失を大きくしてしまう
信用取引口座は、貸借取引が可能なため少ない資金で大きな投資が可能です。
しかし、信用取引はリスクもレバレッジが掛かって大きくなります。
その結果として、自己資本以上に損失も大きくなることがあります。
少額資金でのデイトレードが軌道に乗ってきたからと言って、信用取引口座に移動してしまうという行動は控えましょう。
仮に投資家が信用取引を行う際には、価格変動に細心の注意を払い、自己資金以上の取引は避けるべきです。
少額でデイトレードして成功するためのコツ
少額で繰り返し取引することで、デイトレードのデメリットを抑えつつ、メリットを享受することができます。
また、デイトレードで成功するためには以下の3つのポイントを抑えることが重要です。
- ルールを厳守した上での資金管理を心がける
- 市場情報を常にチェックする
- 感情に左右されない冷静な判断をする
ここからは、少額でデイトレードして成功するためのコツについてそれぞれの内容を見ていきましょう。
ルールを厳守した上での資金管理を心がける
デイトレードでは、資金管理が非常に重要です。
最大損失額を設定し、損切りをしっかり行うことで、リスクを抑えることができます。
長期的にデイトレードで結果を出し続けるためには、一回の勝負で大きく勝つのではなく、大きな損失を被らないようにしながら小さな利益を積み上げていくことが大切です。
あらかじめ決めた投資ルールを厳守して、少額資金から大きな利益を生み出しましょう。
市場情報を常にチェックする
デイトレードでは、市場情報を常にチェックすることが必要です。
ニュースやリリースされた経済指標などを確認することで、市場の動向を把握し、取引のタイミングを見極めることができます。
また、市場の分析には国際政治ニュースや企業決算などのイベント、財務諸表などをもとに市場確認するファンダメンタルズ分析、株価のチャートやその他インジケーターからのサインをもとに株価の動きを予測するテクニカル分析があります。
デイトレードにおいて、両者ともに大切な市場のチェック方法です。
投資資金が少額だからといって市場分析を侮ることがないようにしましょう。
感情に左右されない冷静な判断をする
デイトレードには、冷静な判断力が求められます。
少額資金でのデイトレードは、小さな利益をコツコツと積み上げていくことが大切です。
しかし、利益を積み上げている段階で突然予期せぬ損失が出てくると、「この損失を今日中に回収しなければ…」と感情的になってしまうことも考えられます。
エモーショナルな取引は、結果として「コツコツドカン」と呼ばれる大きな損失を招くことになりえますので、感情に左右されない冷静な判断をすることを心がけましょう。
少額でデイトレードする場合の証券口座の選び方のポイント
少額資金でのデイトレードは一日の取引回数が大きくなるため、証券会社の手数料設定は必ず確認する必要があります。
また、取引に必要なツールの使いやすさや円滑な情報のアクセスといった部分も重要です。
ここからは、少額でデイトレードする場合の証券口座の選び方のポイントについて解説していきます。
定額制の手数料を採用している
少額資金でのデイトレードは、手数料が高いとトレードのコストが上がってしまい利益が減少してしまいます。
そのため、手数料が定額制を採用しているか、そもそも手数料自体が無料の証券会社を選ぶことが重要です。
回転数を多くすることで利益が出るという仕組みを正しく理解したうえで、手数料を気にせず取引に集中できるようにあらかじめ証券会社の手数料設定を調べておくことがおすすめです。
取引ツールや最新情報が分かりやすい
デイトレードでは、素早く正確な情報の収集が必要です。
そのため、証券会社が提供する取引ツールが使いやすく、リアルタイムで市場情報が更新されることが重要です。
また、デイトレードを行うためには、株価情報やニュース情報など、さまざまな情報にアクセスする必要があります。
そのため、証券会社が提供する情報にアクセスしやすく、かつ十分な情報を提供しているかを確認することが重要です。
まとめ:初心者は少額資金のデイトレードから始めよう
デイトレードは、短期的な投資手法の一つです。
特に少額資金でのデイトレードは、資金回転の効率を高めることによって、自己資金が少なくても一定の利益を出すことができます。
初心者にもおすすめできる一方で、十分な準備なしに取引をした場合は少なからずリスクもあります。
中でもよくある失敗例が以下の3つです。
- デイトレードとギャンブルを混同して考えてしまう
- 取引回数が増えて勝率が下がってしまう
- 信用取引口座で投資して損失を大きくしてしまう
一方で、デイトレード初心者でも以下のポイントを抑えれば、少額資金のデイトレードは資産形成や副業として稼ぐ方法として効果的です。
- ルールを厳守した上での資金管理を心がける
- 市場情報を常にチェックする
- 感情に左右されない冷静な判断をする
「デイトレードを副業として収入の柱にしたい!」「少ない手出しでリスクを抑えたうえで大きく稼ぎたい!」という方は、少額資金のデイトレードがおすすめできます。
知識や経験を蓄えた後に、本格的に資金を投入したり、信用取引を行ったりしてデイトレードを楽しみましょう。
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