株式を買う時に、配当はイマイチだけど優待が魅力で買う人もいるかもしれません。
優待をもらいながら値上がり益が期待できるような株であれば、その企業を応援しながら株を持ち続けることもできるでしょう。
しかし、株主優待を期待して買ったのに、実際もらってみたら…というケースも少なくありません。
本当に使える株主優待とはどのようなものなのでしょうか。
目次
優待の利回りとは?
株主優待の利回りの計算方法は、簡単なようで実は難しいものです。
ネット検索をしてみると株主優待利回りランキングなどが表示され、中には優待利回りが100%を超えるものもあります。
しかし優待内容が金額に表せるものかどうか、も難しいところです。
単純にクオカード1,000円分、など明確に金額が分かるものであれば計算は容易ですが、15%割引券、となると購入する額によって受けられる割引額は異なります。
高額なものを購入すれば、もしかすると株を購入した額よりも大きな割引を得られるかもしれませんが、少額であれば100円得した、というレベルになってしまうことも。
このように株主優待の利回りは、配当金のように計算しづらい面があるということを理解しておくとよいでしょう。
その優待、本当に使える?
優待利回りが大きいから、と株に飛びついてしまうこともあります。
しかし、その優待が本当に自分にとって使えるかどうか確認しておくことが大切です。
例えばカーチスホールディングス(7602)の株主優待を見てみましょう。
買取直販により良いクルマをより高く買い取り、より安く売るをビジネスモデルに全国展開している企業です。
100株以上で30,000円分の優待券がもらえ、車の購入や売却に利用ができます。
株価は247円(2020年12月11日現在)で、100株であれば24,700円ですが、それに対して30,000円の優待券となれば、利回りは121%となります。
カーチスで近々車を購入する予定がある、という人には願ってもない優待券です。
しかし車を購入や売却することが頻繁にある人というのは、稀ではないでしょうか?
毎年、この優待を発行してもらっても、使えない、使わないという人が多い可能性もあります。
そういった理由から、株主優待を買い取ってくれるような金券ショップでも、買取不可となることもあります。
また、婚活している期間にお得な優待が受けられる株主優待もあります。
タメニー(旧:パートナーエージェント)(6181)は、婚活支援サービスを行っている企業で、100株で同社の結婚相談所である「パートナーエージェント」の入会登録料が無料となる優待券がもらえます。
登録料は30,000円ですが、株価は172円。つまり100株で17,200円です。
入会する予定であれば、とてもお得になることがわかります。
他にも、「スマ婚・2次会くん」優待割引券(50万円利用で50,000円相当が利用できる)などもあり、婚活から結婚の時期に当たり、同社のサービスを検討している場合にはお得になるでしょう。
ただ、既に結婚している、婚活の予定がない、という人には恩恵が受けられない内容です。
このように、株主優待は利回りだけで単純で選べない、自分にとって使える優待を選ぶことが大切になってきます。
どうやって探す?自分に合う株主優待
それでは、どうやって自分に合う株主優待を探せばよいのでしょうか。
こればかりは、正直、地道に探すしかないといえます。
ランキングなどを見ながら、自分のよく行くお店や興味のあるカテゴリーのお店をチェックしてみましょう。
都心であれば、レストランや居酒屋なども使いやすいのですが、地方であるとそのお店が近くにない、ということもあります。
こういう場合には、ギフトがもらえるオリックス(8591)などはいかがでしょうか。
全国各地の取引先企業が製造・販売する特製の食品・飲料などが掲載されたカタログから1品を選択できる、「ふるさと優待」があります。
さらに、3年以上継続保有(3月末日の株主名簿に同一株主番号で連続して記載)の100株以上保有の株主には、さらに充実した内容のカタログギフトを進呈されますから、長期保有するメリットもあるでしょう。
株主カードでは、プロ野球観戦や水族館など、オリックスグループが展開するサービスを割引価格で提供してもらえます。
ふるさと優待がもらえて、かつ、こうしたサービスを利用する人であれば、存分に株主優待を受けることができるでしょう。
特にこれといって使うことがない、という人には、クオカードを優待にしている企業がおすすめです。
クオカードであればコンビニなど買い物でも使うことができ、生活費の足しにすることができます。
優待という特別感こそないものの、税金が引かれることもなく全額受け取れるので検討するのもよいでしょう。
本当に使える優待を探そう
株主優待の利回りや、探す方法をご紹介しました。
優待利回りランキングなど、ネットでは気軽に探すことができますが、自分が使える優待でなければ宝の持ち腐れとなってしまうこともあります。
利回りだけをチェックするのではなく、本当に自分が使える優待を地道に探すとよいでしょう。
使える優待であれば長期保有をして毎年、恩恵を受けていくことができますよ。
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