こんにちは。
株式トレーダーの川合一啓(かわいいっけい)です。
株式投資をしたことがなくても「株主優待」という言葉を
聞いたことのある人は多いと思います。
実際、株主優待から株式投資をスタートする人も少なくありません。
株主優待や配当金は企業から株主への利益還元策のひとつです。
投資家にとっては「値上がり益」とは別に得られる
株式投資の楽しみとして最も人気があります。
とはいっても「もらい損ね」がないようにするためにも
基本ルールは抑えておく必要があります。
そこで今回は、株式優待の仕組みに加えて、
株主優待狙いで投資する際に気をつけるべき
川合流「5つのチェックポイント」をご紹介します。
目次
株主優待制度の仕組み
株主優待制度とは、上場企業が一定数以上の株を保有する株主に対し
配当金とは別に自社製品や割引券などの
物やサービスを提供する制度のことを言います。
現物で特典を受けられるというわかりやすさから
株式投資の初心者にも人気のある制度です。
もちろん優待制度のメリットは株主だけでなく企業側にもあります。
株主優待の種類
株主優待の種類は企業によって様々です。
例えば
●鉄道会社の場合は乗車券や各種フリーパス
●食品メーカーの場合は自社製品や割引券など
がもらえます。
なかにはクオカードなどの金券を提供する企業もあります。
気になる企業に投資すると同時に
いろいろな物やサービスを受けられる楽しみも得られることで
株式投資を身近に感じられるのが株主優待のメリットです。
株主優待狙いのチェックポイント
株主優待狙いで投資する際に気をつけるべき
「5つのチェックポイント」をご紹介します。
以下のチェックポイントを参考にして
あなたに合った株主優待を探してみましょう。
身近な商品・サービスを提供している企業を選ぶ
もし、あなたが株式投資の初心者でしたら
まずはあなたが日々の生活で利用している商品やサービスを
提供している企業を選んでみてはいかがでしょうか。
株主優待をキッカケに企業に興味を持つことで
「企業業績」や「新商品」「新サービス」に敏感になり
株式投資の知識をさらに深めることができます。
自分にとって使える優待を探す
魅力的に見える優待であっても、
あなたの生活圏で利用できるものでなければ意味がありません。
生活スタイルや家族構成などを踏まえて
本当に「使える優待」かどうかをチェックすることも大事です。
優待利回りが高いものを選ぶ
いくら優待が魅力的であったとしても投資金額とのバランスから
「割に合わない」投資はしたくないものです。
そんなときは「優待利回り」をチェックしてください。
例えば
株主優待の価値が5,000円
株価が2,000円(最低購入株数100株)
の銘柄があったとします。
株主優待の価値:5,000円
株の購入金額:200,000円(=株価2,000円×100株)
この銘柄の優待利回りは先ほどの計算式に当てはめるとこうなります。
5,000円÷200,000円×100=2.5%
優待利回りの数字は高いほど効率的な優待が受けられることになります。
優待利回りの目安としては「1%~3%」くらいの銘柄を選びたいところです。
株価や企業業績が安定しているかをチェックする
欲しい優待が見つかったとしても株価チャートが
乱高下している銘柄は考えものです。
中長期にわたって安定した値動きをしている銘柄を選ぶのが良いでしょう。
企業業績が安定しているかどうかは重要なポイントですから
企業が増収増益を続けているのか必ずチェックしてください。
企業の健全性をチェックする
「自己資本比率」も必ずチェックしましょう。
自己資本比率が高いほど企業の健全性が高いとされており
少なくとも50%を超えている銘柄を選びたいところです。
こういった数字はネット証券のサイトや
企業HPのIR情報などから容易に確認することができます。
以上が株主優待狙いで投資する際に気をつけるべき
川合流の「5つのチェックポイント」でした。
続いて、株主優待をもらうためのルールを次の項目で解説します。
株主優待をもらうためには「権利付き最終日」まで
ご存知かもしれませんが、株を買ったからといって
すぐに株主優待をもらえるという話にはなりません。
株主優待をもらうためのスケジュールを説明します。
株主優待を受ける権利が確定される日を「権利確定日」と呼びます。
権利確定日の多くは月末の最終営業日に設定されていますが
権利確定日は重要ではありません。
知るべきは権利確定日の3営業日前にあたる「権利付き最終日」です。
株主優待を受けるためにはこの「権利付き最終日」に
株を保有しておく必要があります。
権利を獲得したらあとは届くのを待つだけ。
ただし、株主優待の発送時期は権利確定日からおよそ3カ月前後と
「忘れたころ」に届くことが多いですね。
いつ優待が届くのかは、企業HPにあるIR情報などで確認しましょう。
最も注意すべきは権利付き最終日前後の株価の動き
最も注意したいのは「権利付き最終日」前後の株価の動きです。
株主優待を目的に株を購入する投資家が多い銘柄は
権利付き最終日直前になると株価が上がり
「権利落ち日」と呼ばれる権利付き最終日の翌営業日には
株価が下がる傾向にあります。
「株の保有期間を短くしよう」とギリギリで購入すると
優待後に株を売る際に株価が購入時を下回ってしまい
トータルで考えると損をしてしまう場合もあります。
そうならないために、日頃から気になる銘柄の株価は
チェックしておくのが良いでしょうね。
まとめ
あなたが応援したい企業の株主になることで
企業側は新しい取り組みに挑戦していくことができます。
せっかく良いアイディアを持っていても
注目されていない企業はたくさんあります。
そのような企業に投資することは
日本経済を応援することにもなります。
「良い優待を出している企業は個人投資家を大切にしている」
という点を重視して株主優待銘柄に投資するのもいいでしょう。
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