チャート上、株価が一定期間中の高値または安値を突き抜けることを、ブレイクアウトといいます。
ブレイクアウト後は、株価が急上昇または急下降しやすいといわれています。
そんなブレイクアウトを株式投資に役立てるには、どのような点に気をつけるべきでしょうか。以下にご紹介していきましょう。
目次
株のブレイクアウトとは何か
株価が一定期間中の高値または安値を突き抜けることを「ブレイクアウト」といい、株価水準が新たなステージに進むため、その後は急上昇または急下降しやすいといわれています。
以下の画像1-1をご覧ください
ある銘柄の過去1年間の株価チャートですが、ブレイクアウトを丸で囲んで示しています。
同期間における最高値を更新したこの後、確かに株価は急上昇し、その水準が新たなステージに移行しているといえます。
次に、同銘柄のより長期における株価チャートをご覧ください。こちらは、過去30年間のデータです
2013年に、7年以上ぶりとなる高値を更新したブレイクアウトを丸で囲んで示しています。
この後も株価は急上昇し、その水準が新たなステージに移行したといえます。
これがブレイクアウトであり、そして、このブレイクアウト後の株価急上昇を利用して、利益を得ようという投資手法もあるのです。
なお、下落によるブレイクアウトにも、同様の傾向があるといわれています。そして下落するならば、そこで売り抜ける、空売りする、などの方法で利益を得ることも可能です。
ブレイクアウト後の真相
ところが、ブレイクアウト後に株価が急上昇または急下降しないことも、実は珍しくないのです。
例えば、以下の画像1-2をご覧ください。
これは画像1-1と同様の画像なのですが、2020年12月以来の過去1年における最高値を記録した日を丸で囲んでいます。
しかし、このブレイクアウトの後は株価が下落を始め、その後、再びこの値を超えるまでにおよそ1か月を要しています。
そして、以下の画像2-2もご覧ください。
こちらも画像2-1と同様の画像なのですが、2011年に、2007年以来となる高値を更新した時期を丸で囲んでいます。
ところがこのブレイクアウト後も株価は下落を始め、その後、再びこの値を超えるまでにはおよそ1年を要しています。
このように、必ずしも株価が急上昇または急下降するわけではないというのが、ブレイクアウト後の真相だといえるのではないでしょうか。
ブレイクアウトの内容を判断する
では我々は、そんなブレイクアウトをどのように捉えて投資をすればよいでしょうか。
大切なのは、そのブレイクアウト前の株価が、その企業の実体に対してどの程度割安だったかということです。
株価というのは市場の評価であり、大まかにはその企業の実体を反映しているといえます。
しかし、その評価が行き過ぎる時も多々あり、ある銘柄が、実体以上に大きく評価されている時期も、逆に小さく評価されている時期もあるのです。
したがって、過小評価されていた株価が高値を突き抜けてブレイクアウトした場合は、市場の評価がその企業の実体に近づいたということであり、その後に急上昇していく確率が高いといえます。
一方で、適正な評価、もしくは過大評価されている株価が高値を突き抜けてブレイクアウトしても、その後も上昇が続く確率は低いといえます。
ですから我々は、そのブレイクアウトが前者・後者どちらのタイミングで起きたものなのかを、冷静に判断する必要があるのです。
もちろん後者の場合も、株価が上昇を続けることがあります。しかし、それは単なる偶然であって、その株価はまた下がってくるはずです。
青天井で上がり続ける株価などありません。長期的には、上げ下げを繰り返しながら、その企業の実体とともに歩んでいくのが株価なのです。ですから、上げすぎたら下がるのもまた、自然な現象だといえます。
「ブレイクアウトが起きた!急上昇するから、早く、大きく投資するぞ!」などと安易に考えてはいけません。そのブレイクアウトの内容を、冷静に判断できる投資家であるべきなのです。
ブレイクアウトはその内容を冷静に判断するべき
株価が一定期間中の高値または安値を突き抜けることを「ブレイクアウト」といい、株価水準が新たなステージに進むため、その後は急上昇または急下降しやすいといわれています。
しかし、必ずしも株価が急上昇または急下降するわけではないというのが、ブレイクアウト後の真相だといえます。
そこで気をつけるべきなのは、ブレイクアウト前のその企業の実体です。
ブレイクアウトによって株価がそこに近づいたならば、株価はそのまま動いていく確率が高いでしょうし。しかしそうでなければ、またブレイクアウト前の水準に戻る確率が高いでしょう。
ブレイクアウトは、その内容を冷静に判断するべきなのです
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